律速を普及させる会

「律速」とは

・ 反応速度論で使われる「律速」
・ 一般用語としての「律速


律速は、化学工学などの反応速度を論じる分野で使われていることばです。 「全体の反応速度を決めているのは何か」という問題を扱うときに使います。 簡単な例として以下のような二つの反応を考えてみます。

凸 + 凹 → ■ (反応速度:10g/秒)… @
■ + △ → ☆ (反応速度:1g/秒) … A

@は、10gの凸という物質と10gの凹という物質を反応させると1秒あたり10gの■という物質ができる。 という意味です。言い換えると10gの凸と10gの凹を反応させ10gの■を作るには1秒かかるということです。 同様にAは、1gの■と1gの△を反応させ☆を1g作るのに1秒かかることを意味します。 @、Aの反応はともに温度を上げると速度が上がるものとします。

最終的な目標は☆を作ることであり、手元には、凸と凹、△があるという状況を仮定します。 このようなとき、☆を作るためには@とAの二つの段階を経る必要があります。

@では、1秒あたり10gもの■が生成されるのに対し、 Aでは、1秒あたり1gの■を消費し、1gの☆を生成することしかできません。 大量に■が余ることになり、凸から☆を作るという全体の反応速度は、Aと同じ1g/秒になります。

☆をできるだけ早く大量に生成するにはどうしたらよいでしょうか。 @の温度を上げて反応速度を上げたとしてもさらに大量の■があまってしまうだけで、 ☆が一秒当たり1g生成されるということに変化はありません。 ところが、Aの温度を上げて反応速度が5g/秒になったとすると、 ☆を一秒あたり5g生成することができるようになるのです。

以上のことから、☆の生成速度を決めているのはAの反応であることがわかります。 これを☆の生成速度はAの反応が律速であるといいます。 「Aの反応速度律速である」とか「Aが律速段階である」とも言います。 一般に速度が遅い方が律速となります。

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専門用語としての律速はやや難しい概念ですが日常用語としては非常にわかりやすく、 便利なことばです。 律速を普及させる会会員から寄せられた使用例をいくつか紹介します。

報告者:onoさん
ぼくがすごくおなか減ってるのに彼女はおなかが減ってない。 かつ、お金は彼女しか持っていない。「彼女律速」。

こんな使用例よく思いつくな〜と感心してしまいました。こういう律速って意外と多いんでしょうか。。


報告者:ニダン さん
生協で長蛇の列がなぜできるか?
おぼんが足りない → 『おぼん律速』
おかずを分けるおばちゃんが足りない → 『おばちゃん律速』
レジのお姉さんの仕事が遅い → 『お姉さん律速』

笑いました。。しかも研究室の教授がこの例えを用いたというところがなんともいえず。。 でも、わかりやすいですね。非常に。 新人のおばちゃんがくるとおばちゃん律速になっちゃうわけですねぇ。。


報告者:ショダン さん
ウチの研究室のジダン君があげられます。
彼は毎日彼女を送り迎えし、 彼女のために毎日バイトをしています。 彼女の親子喧嘩に捲き込まれて 実験に遅れてきたりもします。 最近携帯をなくしたらその日のうちに 買い換えました。 理由は「ないと困るから」だそうです。 実際困るのは彼女ですが 一番困るのは何故かジダン君なのです。 そんな彼の人生は立派な彼女律速でしょう。

そんなジダン君は、彼女律速の人生を謳歌していることでしょう。。


報告者:ニダン さん
ジダン君は彼女律速ですが、それを彼が望んでるので良いでしょう。 ですが、そんなジダン君に振り回されるジダン君の先輩までが、『“ジダン君の”彼女律速』。 そんな彼の愚痴を聞く時間を割かねばならないぼくは『友達の後輩の彼女律速』。 そんなぼくのグチを・・・・・・。

律速は連鎖する。。。

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