本屋さんで。
文庫新刊コーナーを眺めていて。
おぉっ。真保 裕一だっ。
ってことで即買い。
何を隠そう。
学生時代に生協で偶然「盗聴」に出会って以来。
文庫落ちした真保作品はすべて読んでいるのです。
今回も。
一気に読みきってしまいました。
映画化された「ホワイトアウト」に代表されるような。
ハラハラドキドキ。
手に汗握る。
という展開ではなく。
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今の俺が一人前の大人になれたのかどうか、自信はない。
それでも、一人で息苦しさにあえいでいた少年時代を冷静に振り返られる程度には
成長できた気がしている。
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という主人公自らが。
あの時の俺はこうだった。
と。
わりと静かに。
淡々と語っていく。
12歳の夏に父を殺された21歳の主人公の。
現在と。
12歳の夏が。
交互に描き出され。
成長していく物語。
Amazonのレビューにあるように。
どこか青臭さの感じられる比喩やセリフ、心理描写などが随所に登場する。
ちょっと。
ミステリーっぽくないミステリー小説。
102ページの一節。
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ほんのささいな違和感の芽は、たちまち確信の幹へと生長した。
仲間は変わらぬ笑顔を作っていたが、その中心に絶えず俺がいるのでは不自然すぎた。
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