昨日。
「律速」は「律則」の間違いでは?
というご指摘をいただきました。
しかし。
これまで私が触れてきた「りっそく」は。
大学時代に初めて知った時はもちろんのこと。
教科書や研究論文など。
すべて「律速」です。
なので「律速」でいいんですよ。
という返事をしました。
が。
ひょっとして。。
と思いGoogleで検索。
そして意外なところで発見。
英語教材で有名なALCのサイトでも採用されている英辞郎で。
limitを調べると。
■limit {他動-3} : 律則する
* Sample size is limited by system configurations.
: システム構成によってサンプルサイズが律則される。
* There are 3 factors that limit the rate of photosynthesis. Light, CO2 concentration, and temperature.
: 光合成速度を律則している三つの要因がある。光、二酸化炭素濃度、温度である。
と載っています。
こんな例文が載っているのにはびっくりです。
ちょっと苦しいような気もしますが。
両方とも「律速」の使い方としてもアリだと思います。
が。。
サンプルサイズがシステム構成によって決まる。
というのにわざわざ「律速」の例文として使うのはちょっと苦しいし。
#アリだとは思いますが。。
光合成速度を律速している。
というのはあまりいけてないので。
#光合成反応を律速している。の方が自然だと思ふ。。
この訳語をつけた人は。
「律則」を「律速」とは違う概念として用いているのではないかと思います。
あるいは「律速」の本当の意味を知らず「りっそく」を使っていると思われます。
律速というのは「律速を普及させる会」でも説明している通り。
もともとは反応速度論を扱うときに使われていることばです。
私自身の経験からすると。
律速を表す英語としては「limit」が組み合わされて使われることが多く。
生命科学の専門用語の辞書であるLSDプロジェクトの辞書でも。
「律速」で検索するとこんな結果が帰ってきます。
--
律速酵素 [りっそくこうそ]
rate-limiting enzyme(n*)
rate-determining enzyme(n*)
律速 [りっそく] ***
rate-limiting(aj) 共起表現
rate-determining(aj) 共起表現
limiting(aj)
律速段階 [りっそくだんかい]
rate-limiting step(n*) 用例
rate-determining step(n*) 用例
--
なので。
英辞郎の例文に関しては。
ちょっと違う。
という感が否めません。
それを言うなら「律速」だけど「律速」の例文としてはやや不適切。
だと思うのです。
しかし。
Googleでの「律則」検索結果で。
ひずみ律則
拡散律則凝集モデル (これは明らかに誤字)
拡散に律則されている (これも明らかに誤字)
供給律則
などと表示されているのを見ると。
ドキドキしてしまいます。
まあ。
「律速」6270件。
「律則」214件。
というのを見る限り。
「律速」が正しいとは思います。
ひょっとしたら。
「律則する」もどこかの専門用語なのかもしれませんが。。。